ゼロから兎に角RPG

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ソード・ワールドTRPG 2.0のキャラクターを作成してみよう

前回TRPGを始めるために必要な事をご紹介しました。 

今回は始めるためのファーストステップであるキャラクターメイキングの方法をご紹介したいと思います。

キャラクターメイキングには通常、キャラクターシートいうテンプレートの紙がルールブックに添付されていてそれを使って(コピーして)行います。今回はソード・ワールド2.0(以下SW2.0)のキャラクター作成の方法を紹介するのですが、SW2.0については前回もご紹介した TRPGオンラインセッションSNS|ブラウザで遊べるお手軽オンラインセッションさんで、SW2.0用のキャラクターシートが用意されています。

今回はそちらを使用して作成してみたいと思います。

 本題

SW2.0のキャラクターメイキングの流れは次のようになっています。

実際にりばーも作りながら解説していきますね。

 

種族と生まれの決定

まず種族について。これはルールの中から選択します。自分の気に入った種族を選んで結構です。種族によっては後で出てくる技能の習得で制限がかかったり、能力値の傾向が変わりますので、自分のプレイしたいイメージから考えていくと良いでしょう。

ルールブックⅠで選択できる種族は次のようになっています。

「人間」「エルフ」「ドワーフ」「タビット」「ルーンフォーク」「ナイトメア」「シャドウ」

悩ましいところですが、やはり最初は無難に「人間」を選びます。「人間」の特徴は何もない代わりに何者にもなれるところでしょうか。能力値に突出した傾向がない、とか技能の制限がないとか、初期経験点が高めであるとか(=自由度が高い)。この後の工程でどう転ぶか楽しみですね。

種族が決まれば生まれです。生まれは種族毎にあらかじめ用意された設定があり、ランダムで決定します。そのランダムを決定する道具はダイス(サイコロ)です。SW2.0ではダイスは6面ダイスを使用します。6面ダイスとは、目が1~6の一般的なサイコロですね。

ここでダイスを持ってない方!

大丈夫です。さっきのオンラインセッションSNSさんのキャラシートのページの左下にサイコロが付いてます。(素敵です!)それを使って生まれを決めちゃいましょう。

りばーは「2」でした。2D6、つまり6面ダイスを2個ふって「2」なので1ゾロです。いきなり不吉な予感です。(一般的にダイスの数は低いと悪い目で1ゾロは自動失敗=必ず失敗という判定になります)まあ生まれですのでここは特別悪い目ではなく人間の「2」は

 生まれ:魔動機師

 初期所有技能:マギテック

 基礎能力値:技8 体4 心9

 初期経験点:2000点

でした。これは魔動機師をやれ、という事ですね。弾代がかさみそうだな…

能力値の決定

続いて能力値の決定になります。一般的なゲームの能力値の考え方と同じですね。ですので結構大事な要素です。いわゆる初期ステータスってやつです。SW2.0では、一応能力値も成長はするのですが、大きくは変わらないので初期値は大事です。

能力値は「器用度」「敏捷度」「筋力」「生命力」「知力」「精神力」です。決定方法は、まずA〜Fの6つの要素に対してランダムに数字を決めます。A〜Fはそれぞれの能力値に対応していますが、種族による補正値を加えて能力値を算出します。A〜Fの値はダイスで決めるのですが、この時のダイスの数も種族によって違いがあります。つまり種族によって「筋力」が高くなり易い・知力が高くなり易い、みたいな傾向になるように設定されています。(とは言え、ランダムなので必ずそうなるという事はないです)

人間はA〜Fの全てが2D6で決定されます。つまり全ての要素が2~12の振れ幅があり、実は結構博打的な種族だったりします。一般的には3回まで振り直しルールなどあるみたいですが、ここは一発勝負でやってみました。結果、

A=8,B=11,C=5,D=7,E=9,F=4

「器用度:16」「敏捷度:18」「筋力:9」「生命力:11」「知力:18」「精神力:13」

となりました。かなりいい方だと思います。うーん、王道のマギテックぽい能力値な気がしますね。

能力値が決まる事で、それに連なるステータスがルールに則って決まっていきます。 オンラインセッションSNSさんのキャラシートを使うと自動的に計算してくれるので非常に便利です。ここまでの結果を入れたキャラシートがこれになります。

キャラシート1

技能の習得

 技能の習得は生まれの時に決まった初期経験点を使って自分で選択します。技能には「ファイター技能」や「ソーサラー技能」といった物があります。(他のゲームに例えるとジョブ・職業・クラスに該当します)そのキャラクターの専門性を表します。ファイター技能が高い者は武器や防具の扱いに長けており、ソーサラー技能が高い者は魔法の使用に長けている事になります。戦闘に役立つ技能以外の技能もあります。キャラクター達が行う事は戦闘だけではありません。鍵のかかった扉を開ける必要があったり、足跡から追跡を行う必要があったり、そんな時に役に立つ技能もあります。

これを取得しないといけない、といったルールはありませんが冒険者ですので戦闘可能な技能を1つは取得するのが良いと思います。また、一緒にプレイする方と相談して決める事もあるかもしれませんね。(全員ファイターとか面白いですが困りそうです)

ただ、種族によって習得できない技能も存在します。例えばルーンフォークという種族は人造人間であるため神に仕えるプリースト技能は取得できません。

りばーのキャラは生まれにより既にマギテック技能がLv1です。更に経験点が2000点あるので、まずマギテックをLv2に(1000点消費)。更にシューター技能を取得しました(500点消費で500点残し)。マギテックは銃に魔力を込めて撃つ技能ですが、銃を当てるためにはシューター技能がないとダメみたいです。銃弾に魔力込めれても銃の扱いは素人って事みたいですね…弾代に続き経験点もかさみそうですね。

言語の習得

キャラクターがどんな言語を理解できるか、話せるかという設定です。まずは共通語を全てのキャラクターが習得しています。これがないとプレイヤー同士で会話できませんからね。

次に自分の種族の言葉を習得しています。エルフだったらエルフ語とかですね。

最後に技能により言語を習得します。魔法使い系技能であれば、その魔法に対応している魔法語を習得している事になります。

その他の言語も用意されていますが、言語は趣味の範囲というか上級者向けの設定かな、と思っています。初心者は”こんなのあるんだ”程度で良いと思います。

りばーのキャラは人間なので共通語のみ習得しています。技能でマギテックを取得したので魔動機文明語という言語を自動的に習得しています。

冒険者レベルの決定

冒険者レベルは自分が取得している技能のうち、1番レベルの高い技能のレベルを採用します。簡単ですね。はい、次。と言いたいところですが、この冒険者レベルはキャラクターの広い範囲に地味に影響していて結構大事な要素です。色々な技能を取得して冒険者レベルが低すぎる、という事は避けた方が良いです。

りばーのキャラはマギテックがLv2で最大なので冒険者レベルは2になります。

HPとMPの決定

HP・MPはよくあるステータスで皆さんご存知の認識で問題ないです。HPはダメージを受けると減っていき、0以下になると気絶/死亡判定となります。MPは主に魔法を使う事で減っていきます。値の決定は計算だけです。HPは自身の「生命力」に冒険者レベルの3倍を足した値。MPは「精神力」に魔法使い系技能のレベル合計の3倍を足した値になります。(冒険者レベル地味に効いてますよね)

HPは11+2×3で17、MPは13+2×3で19になりました。どちらも低めですけど、後衛だからいいんじゃないですかね。

戦闘技能の習得

戦闘時に効果のある技を習得できます。こちらはスキルのイメージですね。アクティブスキルとパッシブスキルが用意されています。冒険者レベルによって習得できる数が決められています。沢山あるのでこれはルールブックで確認してください。例えを出すと《全力攻撃》とか《かばう》みたいな行動系と《両手利き》みたいな特性ぽいのです。

りばーは《牽制攻撃》を習得する事にしました。マギテックは魔法なのに命中判定が必要なので命中+1となるのは嬉しいです。

装備品の購入

最後に装備品の購入です。最初持っているお金1200Gを使って買い物をしていきましょう。武器や防具はもちろん、松明やロープなど冒険に役立つ道具の購入も検討しましょう。 また、魔法を使うために必要な道具もあります。買い忘れて魔法が使えない、という間抜けな事は避けましょうね。

まず武器と防具を買います。マギテックは銃を使うので、本当はトラドール(800G)ぐらいを欲しいところですが後の事も考えるとサーペンタインガン(360G)で我慢する事にします。弾は12発(50G)買って、ガンベルト(20G)も必要っと。防具はソフトレザー(150G)にしましょうか。あ、魔法を使うためにマギスフィア小(200G)が必要か。これで合計780G、残り420Gですね。その他の道具も買っていきます。ベルトポーチ(15G)水袋(20G)ロープ(10G)保存食が3日分(30G)ロングマントフード付(50G)。これで残りは295G。あとはMPが切れた時用にナイフを3本(90G)、なんとなく革手袋(20G)、弾を12発(50G)追加します。残り所持金135G、少なっ。

生命を吹き込む

これでルール的にはキャラメイク終了です。 が、最後に”キャラクターに生命を吹き込む”と書きました。ここまでルールに従ってキャラクターを作ってきましたが、だんだん愛着が湧いてきませんか?湧いてきましたよね?

仕上げはキャラ設定です。今作ったキャラクターがどんな人なのか、設定を考えましょう。どうやって育ったのか、なんのために冒険者となっているのか、好きな事・嫌いな事・口癖などキャラ設定を考え、それに沿ってロールプレイを行うとゲームが一層楽しめると思います。ここで性別・年齢を考えるのもいいと思います。

例えば、今回作ったキャラの設定を考えてみました。

両親が魔動機師の家に生まれ、育った女の子。ある日、事件が起こり両親が何者かに殺されてしまう。女の子はその日たまたま祖父母の家におり助かった。家には使用人のルーンフォークが居たが、彼は事件の日に忽然と消えてしまった。事件の真相を探るべく女の子は冒険者となった。この事件の影響でルーンフォークが嫌い。というか信用していない。

といったように 設定を考えると、すごく愛着が湧いてロールプレイが楽しめると思います。

 

はい。長かったです。以上で、今回の記事を終わりにしたいと思います。

キャラクターを作るだけでも色々、設定を考えて(妄想して)楽しいと思います。作ったキャラを動かしたくなったら、プレイするしかないですね!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

ソード・ワールド2.0はお手軽なルールブックでオススメです